To the boundless heart , Than a limited thing

〜 限りあるものより、限りない心へ 〜

But you will, 君たちは、ちがう。

小学校6年生の教科書に載ってた文章を紹介します。

 

 

歴史という大きな世界の、ある街角で、ある人があなたに尋ねます。

 

「〜〜君、〜〜さん、今はどんな世の中ですか?」

 

 

普通は、「何、この人?」って思うよね。

知らない人と関わってはいけません。小学校の時に先生から言われたまんまだ。

関わらないほうがいい。

 

でもね、

この人は、今の質問がしたくてしたくてたまらないんだ。

この人は、あなたがいる未来という街角に生きていることはできないんだ。

 

 

だから、この人の気持ちをくんで、ちょっと考えてみてほしい。

 

 

もし、この人(もう亡くなってしまったけど)の願いが叶って、

「今の世の中は、どうですか?」って自分に聞かれたら、 

何て答えよう???

 

 

難しいと思う。

正直、僕もどう答えようか迷う、というか、答えられないかもしれない。

 

気を抜いたら

「え、まあ、普通。。。?」 

とか、言ってこの人を失望させてしまいそうだ。

 

 

難しい質問だと思う。

きちんと答えようと思ったら、

たくさん勉強しないといけない気もする。

もっといろんなことを知っていないといけない気もする。

でも、そう考えだすと多すぎて、何をどうしていいのか、

勉強するにしても何を、どうしていいのか分からなくなる。

あまりに多くて、あまりに大きすぎるものが

僕の目の前に立ちはだかる気がするんだ。

 

 

きちんと答えようと思ったら、

いろんなことを知らないといけない。うん、多分間違ってない。

ただそれより前に、自分のことを分かってないといけない気がしてくる。

例えばね、今、何を知ってて、何を持ってるのか、これを知っていないと

始めようが無いじゃないか。

難しい言葉で「自己」っていうらしい。

 

・・・う〜ん、さっきよりも、わけが分からなくなってきそうだ。

ここで考えるのを辞めないでほしい。 

 

 

考えるヒントがこの本にはあると思うんだ。

「今と昔で、変わったことは何か?って考えるんだよ。」

「今も昔も、変わらないものは何か?って考えるんだよ。」

「人は、どうやって生まれて、どんなふうに生きてきたかを考えるんだよ。」

 

 

たくさん考えて、たくさん悩んで、いろんなものを見つめていこう。

これからを美しく生きていこう。

僕にとって、そう思える一冊。

 

 

 

「今はどんな世の中ですか?」

 

この質問をしたかった人は、もう持ち時間がない。

だからこそ、読者みんなに対して

こう言ってくれる。

 

「君たちは、ちがう。」

 

 

対訳 21世紀に生きる君たちへ

 

 

対訳

『21世紀に生きる君たちへ』

司馬遼太郎 著  

ドナルド・キーン監訳 / ロバート・ミンツァー訳

 

横に載っている英文、僕もゆっくり読んでいます。