一寸光陰不可軽
時間は待ってくれない。早く老いてしまう。
学業は遅遅とした歩み。勉強なさい。
時間を大切にしなさい。すぐに次の季節が来るよ。
ただ、陶淵明の方には違う意味合いがあって、
「だからこそ、今を楽しまなきゃ損だ!」ともとれるそうである。
過ごす時間に意味は無くて、時間の中で感じた事や得たものが大切である。
言葉を発する事に意味は無くて、行動できた事が大切である。
行動する事に意味は無くて、その後に学んだ事が糧になる。
お金を使う事に意味は無くて、何を得たいのかを考えないといけない。
知識を持ってる事に意味は無くて、使い方が肝要である。
礼儀を重んじる事に意味は無くて、相手への敬意があってこその礼儀である。
正論を言う事に意味は無くて、事物の中で自分をどう置くかを考えないといけない。
手取り足取り教えてもらう事に意味は無くて、
自分の言葉で翻訳できた事だけが血肉になる。
自分にできる事は少ないが、自分を生かすには十分である。
自分にできる事は少ないが、自分でできる事でしか、人の役に立てない。
自分でできる事は少ないから、在るものを磨かないと使えない。
自分でできる事は少ないから、少しずつ充実させていこう。
古典から学ぶ事が多い歳になった。