人はいかに生きるか(2)
「君たちはどう生きるか」は吉野源三郎氏の著作。
今日書くのは、『21世紀に生きる君たちへ』について、にする。
作者は司馬遼太郎。
目的は、上に書いた著作を読み返して欲しいから。
最初に
司馬遼太郎の説明を少し、する。
司馬遼太郎は、戦中、戦後の作家です。
古代中国の大歴史作家「司馬遷(しばせん)」を目指したいけれども、彼よりは遼(はる)かに劣る日本人(太郎)
としてペンネームを考えました。
日本が大好きで、歴史も大好きで、中国も韓国も東南アジアも好きでした。
その日本が、これまでの日本やアジアの歴史をぶち壊し、民族同士で大殺戮をしてしまうような戦争を起こし、日本という国がなくなる直前まで行くほどの愚かなことをした。
司馬遼太郎は、落ち込み、考えました。
「昔の日本はこんな愚かなことをする国ではなかった、いつからおかしくなったのか。」
この問いから、司馬遼太郎は、新聞記者をする傍ら取材と作家家業を続け、多くの著作を残しました。
日本を代表する大歴史作家です。
読み始めると、恐ろしく1ページを読むのに時間がかかるけど、
慣れるとすごく頭が鍛えられる、と思います。
その作家が、最後に若者に向けて書いた文章が、「21世紀を生きる君たちへ」です。
とあつ町では、立志に当たる人たちにこれを配るそうです。
著作権など、大変だと思うのですが、これは、無理してでも何度でも読む価値がある本だと固く信じます。
読者諸氏は読んだことがありますか?
読んだら、感想を書いて、自分で見てほしい。
感想が難しければ、「あ〜なるほど。」って思った文章を書くだけでもいい。
こういう文章を読むと、自己嫌悪とか人のグチとか、結構どうでもよくなりませんか?
人が人として生活するのに大切なことは、
人を大切にすること、
人を慮(おもんぱか)ること、
配慮すること、
人の気持ちを汲み取ること。
これは訓練しないと身につかない。
相手のことを想像したり、自分が実際に苦しんだ経験から予想したり、
人の行動を見て、周りはこう思ってるかなぁと考えてみる、など。
日常生活での、ありとあらゆることが訓練になる。
実際本文には、
相手が、他者がどう思っているか、
何に苦しんでいるかを想像する力が大切だと書いてある。
想像できれば、人のために働くことができる。
ただ、恐ろしいことに、どれだけ訓練を積んでも、
心の余裕がなくなると、想像力があっても、人を慮る行動ができない。
忙しさに追われ、心ない言葉に傷つき、 自分の力のなさに落胆し、、、
など。
これらが、単なる日常の繰り返しであったとしても、
良心に簡単にヒビを入れる。
そうしてできたヒビは、
心の貧しさは、人と人がぶつかる原因になる。
喧嘩も似たようなもんですね。
そうなってからでは、関係修復は難しいから、
初めから礼儀をわきまえることが大切になる。
説教くさくなりました、管理人も、よく読みます。
座右の1冊です。
座右には数冊あるのですが、いつも、心が濁ったら読みます。
何度でも読み返してください。
一度で分からなくていいから。
そのうち、染み込むようになります。
明日もいい日でありますように。